赤い狼*小ネタ集*
いつだったか、
赤い狼の稚春と連が
大好きなお友達に
メールで送った短いお話。
「んー。どれにしようかな?」
明るい照明に照らされた店内の売り物を手に取りながら首を傾げる。
この色は汚れが目立ちそうだしな。でもデザインは今まで見た中でも一番いいんだよね。
「困ったなぁ。」
ぽんっ、と手に取っていた長財布を元にあった場所に置きポツリ、呟く。
と。
「あれ。稚春だっ!!!」
聞き覚えのある声がハッキリと耳に入ってきた。
「連じゃん。あれ、一人?」
「おう、一人!稚春も一人?買い物?」
「あー…うん。まぁそんな感じ。」
私の両腕を掴みながらにこやかに笑って尋ねてくる連に思わず苦笑いを溢した。
だって今日ここに来たのは
(連の誕生日プレゼントを買うためだもん。)
「稚春、何買うんだ?」
「あー、財布?」
「何で疑問系?つーかここ男もんしかねぇよ?」