翌日。

彼女はその手紙を読んだと思うのだが、なにもなかったように、教室へ入ってきた。

僕は彼女が何か話しかけてくれるのではないかと期待していた。

しかし、お昼休みが過ぎても、放課後になっても、彼女は話しかけてくれなかった。

僕はがっかりした。

そして、少し胸が痛かった。

毎日、学校に行くと自然と彼女に目が向いてしまう。
考えるべきではないのに、彼女の事を考えてしまう、

そんな日が2週間続いた。

< 5 / 12 >

この作品をシェア

pagetop