彼女は驚いた顔をして僕をみていた。

彼女の目は潤んでいた。

彼女は僕と目が会うと、走って行った。

僕は本能的に止めなきゃ。と思った。

止めないと彼女がひとりで泣いてしまう。

そんな辛いことはない。

だから、僕はとっさに彼女を追い掛けてしまったんだ。

彼女は後ろを見てすごいびっくりしていた。
何てたって、僕が追い掛けてきているんだから。

彼女はスピードをあげた。
僕もスピードをあげた。

呼吸が苦しい。
けど、追い掛けなくちゃ!
でも、なんで追い掛けるの??
だって、彼女が泣いてしまうから。

違う!そんなんじゃない!
もっと別の・・・。温かくて彼女を考えると幸せになるこの気持ちは・・・。

わかった。


僕は彼女の事が好きなんだ!




< 8 / 12 >

この作品をシェア

pagetop