赤いカスミソウ
その問いに駿先輩は今度は後ろを振り返らず俺に言った。
「永奈の親友が元気がない原因はお前だってな。」
「は?……俺?」
(もしかして今までフッた女の子の一人が彼女親友とか…?)
俺は頭を傾げ、先輩が眼を向ける方に視線を移した。
そこには二人の女の子がいた。一人は後ろ姿しか見えない。
「永奈。」
「駿先輩!!」
そう先輩が呼ぶとこちらから見える長い茶髪にパーマをかけた女の子がニコッと笑った。
(あの子が永奈さんか……じゃあ、見えないあの子が永奈さんの親友?)
その親友らしき女の子は俺からはちょうど見ることができなかった。
やっぱりフッた子かなとか考えていると駿先輩はいつも見せないような表情で彼女に謝った。
「悪い。待たせたな。ちょっと出かけるのに手間取ってさ。」
そう言って先輩は俺をちらっと見た。
いや、俺のせいじゃないでしょ。
「永奈の親友が元気がない原因はお前だってな。」
「は?……俺?」
(もしかして今までフッた女の子の一人が彼女親友とか…?)
俺は頭を傾げ、先輩が眼を向ける方に視線を移した。
そこには二人の女の子がいた。一人は後ろ姿しか見えない。
「永奈。」
「駿先輩!!」
そう先輩が呼ぶとこちらから見える長い茶髪にパーマをかけた女の子がニコッと笑った。
(あの子が永奈さんか……じゃあ、見えないあの子が永奈さんの親友?)
その親友らしき女の子は俺からはちょうど見ることができなかった。
やっぱりフッた子かなとか考えていると駿先輩はいつも見せないような表情で彼女に謝った。
「悪い。待たせたな。ちょっと出かけるのに手間取ってさ。」
そう言って先輩は俺をちらっと見た。
いや、俺のせいじゃないでしょ。