俺様ヤンキーに気に入られました。
「ありがとね♪助かったよ!」
正直、助かった。めっちゃ重かったし。
助けてくれた人には、礼を言わなきゃ!相手が誰とか関係なく!
「ッ!!/////………それは反則……((ボソッ」
また聞こえない。
何なの、本当。
「お前が悪いからな。」
「???何が?―――…んッ!!」
何で!!??
何でまたキスしてくるの!!??
「……ん、やめ………」
そう言うと少し離れる滝川君の唇。
けど、離れたのは一瞬で唇はまた重なる。
「………ちょっ………や…ぁ……」
離れようとするけど、彼の右手で頭を押さえられて、身動きとれない。
「ん…………ふ……」
なかなか離れない唇。
次第に止めていた呼吸が苦しくなって、口を開けた。
すると、開けたと同時に入ってきた舌。
「……んぅ!!??」
初めての感覚に目が潤んできた。
彼の舌があたしの舌を絡めとってくる。
必至で逃げるけど、慣れているのか、すぐにまた絡めとる。
自力で立つことが出来なくて、ガクッと膝が折れる。
けど、彼が腰を支えるため、膝が床につくことはなく、彼のキスは続いた。
目がトロンとしてきた。
頭がくらくらする。
息が出来ない。
何も考えられない。
―――気持ちいい――――…
そう、思ってしまった。