俺様ヤンキーに気に入られました。




ムカつく、ムカつく!

廊下を全速力で走りぬける。


ガラッと大きな音をたてて、教室のドアを開いた。


「まぁ、中島さん遅刻ですよ?

あなたが遅刻なんて珍しい。どうしたんですか?」

化粧の濃い数学の中田先生(49歳 独身)が注意してきた。


「すみません。斎藤先生に資料運びを任されてて………。」

ペコリと頭を下げた。


「そう……それなら仕方ないわね……。席に着きなさい。」

お?なんか今日機嫌いい……?


あの中田がすんなり許すなんて……。




不振に思いながらも席に向かった。



「なぁなぁ、中田のやつ、斎藤とデキてるって噂、本当っぽくね?((ヒソヒソ」

「え"、マジ!!??中田が斎藤に惚れてるだけじゃねーの?((ヒソヒソ」


席に向かう途中、そんな会話が聞こえた。


………そう言うこと。







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