俺様ヤンキーに気に入られました。
「祐がね、好きな人いるのって…祐だよって答えたら、別の人を好きになんなってさ………。」
「うん、俺も…そう思うよ。」
新しい恋……か。
「出来るかな。」
「出来るよ、今よりちょっと視野を広げたら。」
「うん。頑張るよ。」
ニコッと微笑んだ。
「慌てずにな。」
そう言って微笑み返してくれた。
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「好き――――…」
「は…?」
ここは、人気のない中庭。
メールで呼び出されて行くと…俺の好きな女の親友に、突然「好き」と言われた。
「ねぇ、聞いてる?
滝川君って、来るもの拒まずなんでしょ?あたしと付き合って!」
何で?
俺…お前の親友が好きっつってんじゃん。
「ごめん。俺…好きなやついるから…」
これで退くと思ってた。
けど…こいつは…
「それって、しぃのことでしょ?
別にいいよ、しぃが好きでも。お願い!いいでしょ!!??」
…なんて言ってきた。
この女…クソだな。
これで本当にしぃの親友か……?
「俺…本気だからさ。ムリ。」
「……そっか。
今の言葉…本気なのね?」
何言ってんだ?
「あぁ。」
「そう…」
ニヤリと少し不気味に微笑んだ。
その笑顔に少し鳥肌がたった。