俺様ヤンキーに気に入られました。




「祐がね、好きな人いるのって…祐だよって答えたら、別の人を好きになんなってさ………。」


「うん、俺も…そう思うよ。」


新しい恋……か。

「出来るかな。」

「出来るよ、今よりちょっと視野を広げたら。」

「うん。頑張るよ。」


ニコッと微笑んだ。

「慌てずにな。」

そう言って微笑み返してくれた。



*******************


「好き――――…」

「は…?」


ここは、人気のない中庭。

メールで呼び出されて行くと…俺の好きな女の親友に、突然「好き」と言われた。


「ねぇ、聞いてる?

滝川君って、来るもの拒まずなんでしょ?あたしと付き合って!」

何で?

俺…お前の親友が好きっつってんじゃん。


「ごめん。俺…好きなやついるから…」

これで退くと思ってた。

けど…こいつは…

「それって、しぃのことでしょ?

別にいいよ、しぃが好きでも。お願い!いいでしょ!!??」

…なんて言ってきた。

この女…クソだな。
これで本当にしぃの親友か……?


「俺…本気だからさ。ムリ。」


「……そっか。



今の言葉…本気なのね?」

何言ってんだ?

「あぁ。」


「そう…」

ニヤリと少し不気味に微笑んだ。

その笑顔に少し鳥肌がたった。









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