俺様ヤンキーに気に入られました。
応援するって…具体的に何すんだ?
俺…多分あいつ苦手かも。
取りあえずまぁ…しぃに本気だってこと、分からせないとなッ!!
一人廊下で決心していると…
「おい。」
呼び止められた。
「……んだよ。」
人がやる気出してる時に…
「ちょっとツラ貸せや。」
渋々だが、ついて行くことにした。
…売られたケンカは買う主義なんで♪
「別に…いいけど。」
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雲一つない天気。
一番後ろの窓際の席。
そんな最高な席にあるのがあたしの机。
ここは一階。
気持ちいいほどに当たる日差しと、今の季節が満開の花。
入学して、約1ヶ月。
ようやく学校生活に慣れてきだした今日この頃。
「眠い………。」
ふわぁ~と大きな欠伸をして、机に伏せた。
おやすみなさ~い。
心の中でそう言って寝ようとした。
「…………???」
あれ?
滝川君……?
窓の向こうから、滝川君が歩いて来てる。
あたしに気づかず、校舎に入って行こうとした時――――…
「滝川君ッ!!」
窓を全開にして、呼び止めた。
「しぃ!?」
窓を飛び降りて、滝川君のもとに駆け寄った。
「凄い怪我!!どうしたの!!??」
滝川君の顔、体…至るところに血と怪我があった。
「ケンカ売られたから…買った。」
しれっと、さも当たり前と言うように言った。
「ケンカ!!??い、痛いでしょ!!??保健室行こう!!」
「あ?別にい――…うおっ!!??」
有無を言わせずに手を引っ張った。