俺様ヤンキーに気に入られました。
「まぁ、しぃが滝川君のことを好きか嫌いかはおいといて。
帰ろう?遅くなるし。」
外を見ると、ゆっくりと日が傾きだしていた。
「そうだね、帰ろっか。」
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断言する。
しぃは滝川君を好きになる。
しぃと別れて帰ってきた家のソファになんかかりながら、ふと、そんなことを思う。
滝川君が頼みの綱なの。
あとはしぃが気づくだけなんだけどなぁ。
「祐…」
しぃはまだ自分を責めてるの。
あたしはどうしたらいいのかな?
親友の崩れていく姿を見てるだけなんて辛いよ。
だからお願い、滝川君。
しぃを助けて――――…。
いつの間にか眠っていたあたしの頬に、一滴の雫が流れ落ちた。
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