俺様ヤンキーに気に入られました。
本当の始まり
―――あれから一週間。
毎日毎日懲りもせず、琉生はあたしのところに来る。
琉生と言えば、呼び捨てするのにもだいぶ慣れたんだ。
最初は「滝……琉生!」とか、「琉生く………じゃなくて…」とか。
ギリギリで許してくれた。
「しぃ~!」
教室のドアから、今ではもう聞き慣れた声がした。
「琉生!!どうしたの?」
「昼ごはん一緒に食おうぜ。」
そう言ってニヒッと歯を見せて笑った。
―きゅんっ
「えっと…うん。」
「やった!中庭で食おーぜ!!」
ギュッとあたしの手を掴んで引っ張る。
て、てッ!!繋いで………!!!!!!
「琉生!!??」
「何?」
「あの…その……手…//////」
その頃には中庭が目の前にあった。
少し顔を赤くした琉生。
「お前…手くらいどーってことないだろ……///んな顔されたら俺まで照れるだろ……////」
「琉生……カワイー!あは、あはは!」
ムスッとなった琉生。
「なんだよ、バカ。」