俺様ヤンキーに気に入られました。
「……えっと、今何と?」
すごい間抜けな声だったが、この際関係ない。
「だから、付き合ってくれって言ってんだよ。」
これって…告白、だよね?
とても告白とは思えない口調で言った彼を見ると、少し、ほんの少ーしだけ顔が赤かった。
嘘ではないだろう。
目がそう言ってるから。
けど、けど……。
「ご、ごめんなさい。」
それだけ言うと、彼は一瞬驚いた顔をして、すぐに眉間に皺を寄せた。
「訂正…。お前、俺と付き合え。」
………わぉ。
なんて俺様っぷり。
「え、や…ごめんなさい。」
「ダメだ。付き合え。」
………何こいつ。
さすがにイラッとくるよ?
ちょっとキレるよ?
「ムリですっ!!」
それだけ言って行こうとした。
けど、右腕を掴まれて行けない。
くるっと振り返る。
「ちょっと!!何です――…んぅっ!!??」
フリーズ中。
「俺がこのまま返すと思うか?」
そう言ってそいつは帰って行った。
「何あいつっっ!!??」