文学彼氏
「「「え…」」」
【xhkbst2yt25wq】
あ、暗号を暗号で返された…。
これにはあたしだけでなく
2人とも絶句。
「ありえない。何この返事!?
大体送った暗号は分かったわけ?」
興奮気味に話す若葉を
まことがなんとか宥める。
「な…なんかあたし達が
送った暗号より難しそうだね」
「恐るべし瀬野コウ。
あいつ、転んでもただでは起きないね」
うーん、とみんなで唸り
暗号を睨み付ける。
「あ、携帯の英文字を
あいうえお順に打ったんじゃない?」
「あ、なるほど!」
「え。でも、それじゃ
この2があるの変じゃない?」
tの隣にある2を指差す。
その言葉に『確かに…』と
呟きまた黙る二人。
とりあえずニ限目が
始まってしまうので
暗号をメモに書き写す。