文学彼氏
は、恥ずかしい…。
絶対女子力低いなこの人とか思われた。
まあ実際そうだから何も言えない。
「……」
あたしは再び無言でお好み焼きの作り方を見つめる。
てか、この写真嘘だ。
こんな綺麗な円になんてならないよ。
運ばれてきたもんじゃとかいう食べ物を端の鉄板に流し入れた瀬野さん。
私はその自然の動作を
まじまじと見つめた。
「え、コレお腹
いっぱいになりますか?」
「まあ、場合によっては」
トロトロの具が 熱が通ることで
徐々にグツグツと煮えてきた。
『さーく、そんな見つめないの。瀬野くんやりづらそうにしてるじゃん』
「いた、」
莉衣に頭を叩かれ食い付き気味にもんじゃを見てたことに気づく。
「ふ、」
わ、笑われた…。