文学彼氏
「しっぴつ…よこたさく、と。
どうですか瀬野くん私の書いた作文」
「んー、ごめん、ポッキーの件(くだり)から馬鹿らしくて聞き流してた」
「あははーだと思ったぁ〜」
「ふ、ラブラブなんじゃない? 」
「あははー鼻で笑わられた〜」
ある日の昼下がり。
彼氏のお家でまったりデート中。
ここまではよいとしよう。
だけど瀬野くんはさっきから
その愛してやまない本に我夢中。
ソファーに寝ころびながら優雅に読書。
当然私はヒマだ。
ちょっと前までなんとかそこらへんの本を読んで時間を潰してはいたけど
暇でヒマで仕方がない。
そこでこんな作文を書いてみた。
そして読んでみた。
結果馬鹿にされた。