文学彼氏




私ばかり焦っているような気さえした。

いっそのこと、告ってくれたらな。

そう考えるばかりで自分から告おうとしない私の情けなさも、また腹立たしい。


今日こそ、確かめる。

言う前から震える心を
必死に抑えつけ私は口を開いた。


「…せ瀬野くん」

「はい」

「私といて、楽しいですか…?」


ちゃんと、笑ってますか。

あたしは瀬野くんを癒せてますか。


また逢いたいと思わせてますか。

あたしは、逢う度また逢いたいと思うことが増えたけど瀬野くんは違うの?


あんな大きいこと言っちゃったから仕方なくになってないかな。


どんどんネガティブな考えしか
出来なくて思考が狭くなる。





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