おもいでぽけっと*two*
「柚子?」


「…理音!」


あたしが意気込んでいると理音が声をかけてきた。


理音とは引っ越し先のこの高校でたまたま同じクラスになり、また小学生の頃のように一緒にいる。


「どう?あと1週間で本番だけど…。」


そう。1週間後、入試が始まる。


「んー微妙。焦っちゃってなかなか頭に入らない…。理音は決まってていいな~。」


「専門学校だもん。柚子!焦っちゃダメだよ!リラックスして?じゃ、またね!」


「ばいばい!」


理音は美容師になるために専門学校に行くみたい。


夢があっていいな~。


「さて、勉強勉強!」


少し勉強して家に帰った。


この日も次の日も…そして入試前日も、夜遅くまで勉強した。



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