おもいでぽけっと*two*
「…わかった。俺が見るから…受験票貸して?」


1%くらいの望みをかけて…なのかな…?


「…はい。」


あたしは受験票をかばんからとりだし、虎太郎に渡した。


虎太郎は受験票を見て、それから掲示物を見た。


「柚子…」


やっぱりダメだったんだ…。


そう思いあたしは下を向く。


「…おめでとう!」


「…え?」


予想外の言葉に顔をあげた。


「受験番号は何番だと思ってた?」


「…723だけど。」


「…ぷっ…!」


いきなり虎太郎が笑いだした。



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