【BL】空に咲く花
1*
「楓くーん。」
今日も女の子の甘い声が楓を包む。
「どうした?」
楓も楓で無自覚なのかなんのためらいもなく女の子のほうに近寄ってく。
絶対狙ってるじゃん。
なんで楓はあんなにモテるのに無自覚何だろう。
だから女の子が寄ってくるんだよ。
俺の楓……
俺だけの楓だろ?
「舞斗っ。暗い顔してどうした?」
「か、楓……女子のほうに行ったんじゃー…」
楓が近くで顔を覗きこんでいた。
「ああ、これ貰えた。」
そう言って楓が俺に見せたもの。
「…ポッ●ー?」
赤いパッケージのみんなのおなじみのポッ●ーだった。