【BL】空に咲く花
「ごめんな、いきなり変なこと言って驚いただろ?でも、お前が俺の隣がいいって言ってくれただけでうれしかった。」
「楓、ごめん。一つだけ言わせて。」
俺は明らかに勘違いしている楓に言いたかった。
最初から伝える手段を楓は俺に与えてくれていなかったのかもしれない。
でも、だとしても俺の気持ちを無視するようなやつではない、そう信じてるから。
「わかった、五文字以内で一分で伝えろ。」
楓から許されたのはそれだけの文字数と時間。
でも、俺には十分すぎだ。
弁解も、言い訳も必要ないし、最初から用意なんてしていないんだから。