【BL】空に咲く花
俺が、言いたかったのはこれだけ。
たくさんの文字数も多すぎる時間も俺には必要ない。
弁解の言葉も楓の表情を曇らすだけなら言いたくない。
「・・・舞人?」
「何ー?俺がせっかく言った言葉に文句でもありますか?」
俺は、不安そうな顔をする楓に意地悪に笑った。
「ない、に決まってるだろ。」
「知ってる・・・大好きだ。ずっと、前から。」
俺たちは、どちらかともなく唇を重ねた。
それが俺らの初キス。