【BL】空に咲く花
そうは、言われても海に来て泳がない人なんているんだろうか。
もちろん、俺は泳ぐ気満々で早くも水着を着用しているんですけどね。
「・・・マジで泳ぐのか?」
「泳ぐよ。楓も水着になって。」
「マジかよ。」
俺の一言に一言にげんなりとしていく楓。
「分かった、じゃあ俺が日焼け止め塗ってあげるからね。」
「・・・日焼け止め?」
俺は、浜辺に置いてあったビニールバッグの中から水色の入れ物に入っている日焼け止めを取り出した。
「じゃあ、あそこの日陰で塗ってくれるか?」
「いいよ!」
よかった、楓が泳ぐ気になってくれて。
俺は、楓の後をガッツポーズをしながらついて行った。
これから、何が起こるとも知らずに・・・
知ってても逃げられなかっただろうけどね。