今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
「もう乗らないよっ!」
さすがに…今度はのらなかったみたい…ちょっとムキになってたみたいだけど…ね。

「じゃあ…私、そろそろ…。」
かなり長い時間…居たような感じだ。元気?なあいつの顔も見れたし、私は安心していた。
「あっ…うん。」
ベッドの上でそう言ったあいつの顔は寂しげ…。そんな顔…するなよな…。わたしだってまだ…ここに…。
「外まで送るわよ。」
「あっ、大丈夫ですよ。」
「いいから!話したい事も…あるし。」
帰ろうとした私に…亜紀さんはそう言ってきた。…何だろう?ちょっと強引な感じ…。
「じゃあ…。」
「SAE!」
部屋を出ようかとした時…あいつは私を呼び止めた。
「また…来てくれる?」
きっとまた…あの表情をしてるんだろうな…。あんなの見たら…辛くなる。そう思った私は…あいつを見れなかった。
「…わかんない。」
そう私は一言言い残して…部屋を出て行った…。

「今日は…ありがとう。」
廊下で…亜紀さんがそう言ってきた。
「あの子…別れてもまだ…あなたの事が好きみたいね。」
「…やっぱり知ってたんですか。別れた事…。」
話しって…この事だったのかな…?別れた事は…やっぱり知ってたみたいだ。
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