今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
誰にだって平等に起こる事柄だけど…僕には…永遠の事じゃ…ないんだから…。

二週間後
「じゃあ…今日もお願いね!」
「はい。」
今日も…亜紀さんは私にあいつを任せて…バイトに行った。そう言えば、あいつが入院したって分かってから…まぁ、約束したし、私は毎日ここに居る気がする。ここに来て、学校であった事を話したり、愚痴ったり…毎日会ってるから…何も話さない日もあったり…。こんな私が毎日…同じ男に会ってるから…自分に感心したりもした。
「今日はね…」
この日も…なんて事ない、他愛のない事をあいつに話していた。何となくだけど、毎日見てて気付いた事、…気のせいかな…?日に日にあいつの体が弱くなってるって感じがした。起きてる時間も…なんだか短くなった気もするし…顔色も…。それと逆に…笑顔が多くなった気がする…。そうだって感じさせたくないみたいに…だ。
「へぇ…。」
私の言った事に笑ったり…時には黙って頷いたり…必要とされるって…こういう事なのかな?
「…ねぇ、SAE。」
「何?」
ふと…あいつが私に話し掛けてきた。
「何で…SAEは僕と一緒にいてくれるの?他にも男は沢山いるのに…。」
「!」
こいつは…急に何を言い出すんだ…って思った。
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