今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
少し言い方変えれば…私と一緒にいるのが嫌って言ってるみたいだよ。なんか…ムカつく。
「…勘違いしないでよ。私はただ…ヒマだっただけだし。あんたの姉さんの約束なんて…私にしちゃあどうでもいいし。あんたが勝手にそう思ってんでしょ?嫌なら帰るし!」
ムカついてそう言うと…あいつはすごく寂しそうな顔をしていた。その表情で…嫌じゃないってすぐ理解できた。
「そういう意味じゃ…」
「じゃ…何?」
わかっているけど…私にはそんな事しか言えない…。今の私は…毎日、こいつばっかり見ている。家に帰っても…ほとんど時間なんて…ない。こいつはこいつなりに私の事を考えて言ったんだろう…。実際、私の携帯には…こんなことをしてる間だって…無視してるメールとか着信だってある。もし、こいつと出会わなかったら…私は絶え間なく予定にまみれてた…。こいつに本音なんて言わないけど…一緒にいる時間が…何よりも大切…なんだよ。
「私がいなかったら…サミシイでしょ?」
何も言えなくなったあいつを…私は茶化して言った。黙って頷いたあいつは…泣きそうな顔をしてた。私と違って…どこまでも正直な奴。うらやましいよ。そんなあいつを見てるだけで…私は…。
こんな毎日が続けばいいって…私は思える様になっていた…。
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