今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
「あっ…。」
また…ドアが開いて…亜紀さんが出てきた…。さっきの事で…私に気付いたみたいだ…。
「…あの…」
「…SAEちゃん、話があるの…。…いい?」
先に…聞こうって思ってた…けど、本当は聞けなくて…言葉が詰まってた時…亜紀さんに言われた…。…泣いた跡の瞳で…じっと私を見ていた。そして私は…頷く事しか出来なかった…。
「…じゃあ…ちょっと来て…。」
そこから離れていく亜紀さんに…私はただ…付いていくしかなかった…。

「…タバコ吸わないの?」
「あっ…はい。…辞めたから…。」
私達は…一階にあった喫煙室に来ていた。特にタバコを吸うって訳じゃなく…ただ、適当に…そんな感じ。
「…これでいい?」
自販機から…おもむろにジュースを買い…それを渡された。
「あっ…はい。」
それしか言えない私…。さっきから…思考が止まってる…。何が何だか…理解出来ない…したくない って言うのが本音かも…。
『プシュッ!』
プルタブを開ける音が響いた…。ここにいるのは…私達二人だけ…。フタを開けただけで…亜紀さんは飲む事もしないで…黙り込んでしまった…。
「…あの、話って…?」
このまま…ただ、時間が流れていく…そんな気がした…。
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