今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

「待ってよ！SAE!!」
後ろから…マユミの声が聞こえてた。それでも構わず…私は歩くスピードを上げた…。追いかけて来ても…きっと諦める…そう思って…。

「…ふぅ。」
しばらく歩いて、私は公園に来ていた。そしてベンチに座り…息を整えた。…あれから、すぐマユミの声は聞こえなくなっていた。…まぁ、こんなもんだろう。誰だって…面倒な事は嫌いだし…。特に私とかマユミみたいな人種は…特に…。
「SAE見っけ！」
「えっ!?」
驚いた…。巻いたって思ってたマユミが…そう言って私の肩を叩いてきたから…。
「…もう…どうした？はい、これ！」
勝手に私の隣に座って…どこからか買ってきたジュースを手渡された。…よく見ると、マユミは肩で息をしていた。
「…諦めたかとおもったよ…。」
私はそうつぶやいた。
「SAEのあんな顔見て…諦めるワケないじゃん？私達…友達でしょ？」
「えっ？」
正直…私はそんな風に思ってなかった…。マユミとは…よく遊んでたけど、お互いに…余計な干渉はしなかったし…。それはマユミも同じだって思ってたけど…私だけ…そう思ってたのかもしれない…。
「SAEは…私の大切な友達だよ？」
また…言われた。…今までのマユミに対する考えで…私は罪悪感があったけど…嬉しかった…。
「…マユミ！」
「どうした？」