今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
「それは…言えない…。」
思ってた通りの答えだった。
(なんで言えないの!?)
私の飲み込んだ声が…私の中で響いていた。これ以上…同じ事を聞いてもきっと教えてくれないだろう…。だから私は言葉を飲み込んだ。きっと過去に辛い事でもあったんだろう…。少しずつだけど…私は落ちついてきた。
「…わかった。これ以上はきかない。…けど…」
「けど?」
今、こいつは困らせてた私に対して、少しだけホッとした顔になってた。
「私をこんな風にした責任はどうするの?」
今日の私のした事…全部こいつの煮え切らない態度のせいだ!それをそれとなく言葉にしたら…こんどは本当に困った様な顔になっていた。
「…君はどうしたいの?」
また煮え切らない態度…。付き合いたいの?やりたいの?そんなのが私の中を巡っていた。あんたの『好き』って言葉の意味はなんなの?なんかムカつく。
「私に好きっていったじゃん!!やっぱり…」
『冗談なの!?』と言いたかったけど…その前に、こいつの顔がバカみたいに赤くなってた。

胸が高鳴ったままなのに…また彼女から言われてしまった。顔がすごく熱くなってるのがわかる。…もう…ここまできたら僕の中でも受け入れるしか…ない。
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