今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

彼女の事が『好き』だという事実を…。『君はどうしたいの？』そうじゃない。僕はどうしたいんだ？…彼女の事が好きだ。けど、それ以上は？自信とかそういうのじゃなく…僕は返事を迷っていた。
「僕は…」
そう言いながら彼女を見ると…いつの間にかうつむいていた彼女も僕を見ていた。…彼女は…こんなにも綺麗だったのかって思えるほど…瞳が綺麗だった。その瞳は真っ直ぐに僕を見ている。僕に何かを期待してるみたいに…。僕は…彼女に罪悪感もあった…。けど、これが本当に最後の恋だと…覚悟を決めた。
「僕は…冗談とかで…そう言うつもりであの時言ったんじゃない…。君が好きだ。…けど…。」
「けど？」
「いつか…きっと君を悲しませる…。だから忘れて欲しいんだ…。」
『好き』という言葉を…また言ってしまった。そして…その事を忘れて欲しいとも…。覚悟は決めてた。けど…やっぱり…心の中で迷ってしまったけど…それも本当の事だった。
「何言ってんの？」
そんな事関係ないみたいに彼女が言ってきた。
「好きならそれでいいじゃん。先の事なんて今考えること？あんたには今がないの？私と付き合いたくないの！？」
彼女の言葉が響く…。店内じゃなく…僕の中に…。