今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

…私が緊張してた？そんなはず…ない。何度も深呼吸してみた。…足の震えは止まらない…。やっぱ体力？…それだけじゃ…ないのかな…？そう考えながら私は暗闇の空を見上げてた…。顔が…熱かったから…。

「やったな！」
バイトが終わり、帰ろうとした時、晶がそう言いながら肩を叩いた。
「あぁ…。」
「なんだよ？気のねぇ返事だな？この前の話気にしてんのか？」
僕の返事の仕方は…晶の言う通りだった。
「…そんなんじゃないよ。」
返事をすると同時にため息が出てしまった。気にしてないという訳じゃない。…本当にこれで良かったのか？って事の方が大きい。…僕の手の平には…彼女から渡されたアドレスが握りしめられていた。…僕は…彼女に恋をしている。明日だって知らない体なのに…。

『ザ～…』
まだ…雨が降っていた。私が部屋に帰ってから…どれくらいだろう？帰ったのは…１２時を過ぎていた気がする。普通なら…『こんな夜中に！！』って親に言われるんだろうな…。でも…もう私は何も言われなくなってた。前は言われてたかもしれないけど…、ずっと…こんな事を繰り返してたから…。もう私の存在は…いてもいなくても同じ…。