今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
心に突き刺さるような返事が届いた…。SAEと病院…正直、彼女に一時間でも早く、時間が許す限り逢いたい…。
『じゃあ…明後日の10時に○○公園で待ってるから。』
返事に迷ってるうち…そんなメールが届いていた…。

「まったく…。」
本当に煮え切らない奴だ。なんで学校とか言うの?私とエッチしたいくせに…。私はひとりでそんな事をぼやいていた。でも…なんで私はキレなかったんだろ?いつもの私なら…私の都合が通らなきゃそこで切ってバイバイなのに…。…なんかむかつく…。…とにかく、明後日は太郎とデートだ!!

「1日くらい…いいかな…。」
僕は呟いていた。次の通院は…多分、前の検査結果の話だろうし…。それなら…と考えていた。少しくらいなら…、いや、SAEと逢えるなら今回くらいは大丈夫だろう。二十歳にもなって、…デートくらいした事はあるけど…僕は緊張していた。

「太郎、明日何してんだ?」
SAEと約束をした次の日、晶がいつもと同じ様に声を掛けてきた。午前中で…客も少ない事もあったが…、堂々と仕事中に話し掛けてくるのは晶くらいだろう。それでもここにいられるのは…仕事もちゃんとこなしているって事…。そんな器用さが羨ましい。
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