今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
『もう寝た?』
部屋の中で…私は戦っていた。…ドキドキと高鳴る胸と…だ。なぜこんなに高鳴る?理由なんかある?自分に言い聞かせれば聞かせる程…胸が余計にドキドキする…。そして…苦しくなる…。そんな時に…あいつからたった一言のメールが届いていた。
『まだだよ。』
私は深呼吸して鼓動を落ち着かせ…メールを返した。別に…あいつからのメールを待っていた訳じゃないのに…なぜか安心感がわいていた。
『何してるの?』
いつもの事だったかな?あえて今日は…私からメールを送ってない。どうせ明日逢うし…メールなんて必要ないって思っていた。でも…そう思えば思う程…私はドキドキしてた。だから戦っていた。…苦しくなっていた…。あいつは…今、何を考えてメールしてるんだろう?
『今?友達と一緒。』
嘘をつく私…一人でいるのに…いや、なんで私は今、一人なんだろ?でも…あいつからメールがきてから…そんな感じがしなくなったから不思議だ…。
『そっか…。』
また一言だけ…返ってくるメール。やめてほしい…。けど…。
『とりあえず…明日ね。』
嘘をついた私は…そんなメールを送るしかなかった…。
『うん。』
あいつの返事を読んで…私は枕に顔を埋めていた。全く…。何かわけがわからない…。
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