今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

昨夜は…記憶している限り…いつの間にか寝てしまったみたい。…こんな時間だけど…私が慌てる必要なんてないよね。男と待ち合わせする時…私は目覚ましをかけない事にしている。いつも私は男を待たせる。それでも男は…笑って迎えてくれる。今日もきっと同じだろうな…。本当に…バカばっかりだ。
「さて…、何！これっ！？」
起き上がった私は…鏡を見て声をあげてしまった。私の目が赤くなって腫れ上がってる…それだけじゃない、涙の跡まであったからだ。いつ泣いた？ありえない！こんな晴れ上がった目じゃ…誰が見たって変だ！だからって…これが治まるまでどれくらい時間が…。どうしよう…。悩むなんて私らしくないけど…悩んでいた…。

（遅い…な。）
すでに待ち合わせの10時を過ぎていた。僕がこの公園に着いたのは…10時になる数分前…。SAEが遅れるのは予想していたけど…本当に遅い。ここまで…気を張って立ちながら待っていたけど…僕は近くにあったベンチに座った。
「ふぅ…。」
少し疲れたかもしれない。深く…ため息をついてしまった。
（おかしくないかな…。）
けど…すぐに自分の服装が気になっていた。今日の服は…いつも履いているジーンズに…スニーカー、