今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
もっと早く起きれば良かった…。後悔してももう遅い…。って…なんで私が後悔しなきゃならないんだ?メイクをしながら時計を見ると…11時を過ぎていた…。私は携帯を取り出してあいつにメールした。寝坊と嘘を付いて…。本当の事なんて恥ずかしくて言えるわけない。まだ…待ってるかな…。
『わかった。気をつけてきなよ。』
すぐに返事は着たけど…さすがに怒ってるだろうな…。でも…待っててくれてる…。あれっ!?なんで私…ホッとしてるんだ?いつもの私なら…遅れても何も気にせず行くのに…。メイクをしなきゃならない手が止まっていた…。

(いた!)
公園の外から…あいつが見えた。もう…お昼近いよ…。かなり遅れた…。ここに来るまで…この私がだよ…、走ったりしてしまった…。慣れない事したから…汗が流れてるし呼吸が切れてるし…。このままであいつの前には行けない…。私はタバコを吸って…少し呼吸を整える事にした。それにしても…こんなに人を待たせたのはさすがに初めてだ。私をいつまでも待ってるあいつ…。いくらなんでも…普通なら帰るよな…。何があいつをそうさせるんだろ?
(よし…と。)
呼吸は…整った。私はタバコを捨てて…何もなかった様に公園に入って行った…。
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