今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
晶に教えてもらった事が言葉になるより先に…消えかかっている…。
「…少し休もうよ?」
歩きながら目に映ったカフェを指差し、僕はそう答えていた。…答えていたって言うより…、もう何も出てくる言葉がなかった。時間帯も昼…疲れていたし、ちょうどいいかもしれない。
「…いいよ。」
少し後悔してしまった。『いいよ』って言うSAEの顔が…少し曇っていたからだ。それでも…SAEは先に店に入って行った。
私は…どうせカラオケあたりに行くんだろうと思っていた。太郎と同年代の男とだって遊んだりした事もあるけど…こんな普通のカフェに連れてこられたのは初めてだ。まぁ…期待はしていないし…それでも覚悟はしていたけど…、まだわからない。
「あっ…。」
ふと…太郎が言った。
「この曲…好きなんだ。」
なんの事だろうと思っていた。店内に流れていた音楽…。太郎が言って初めて気付いた。本当に小さな音量だけど…かすかに流れてる。
「私は…好きじゃない。」
私がいつも行く様な店とは違う小さな音…私の嫌いな『N』の曲…。
「なんで?」
「愛だのなんだのって…言ってる曲が嫌いなだけ。」
付き合ってる男が目の前にいるのに私は言っていた。
「…少し休もうよ?」
歩きながら目に映ったカフェを指差し、僕はそう答えていた。…答えていたって言うより…、もう何も出てくる言葉がなかった。時間帯も昼…疲れていたし、ちょうどいいかもしれない。
「…いいよ。」
少し後悔してしまった。『いいよ』って言うSAEの顔が…少し曇っていたからだ。それでも…SAEは先に店に入って行った。
私は…どうせカラオケあたりに行くんだろうと思っていた。太郎と同年代の男とだって遊んだりした事もあるけど…こんな普通のカフェに連れてこられたのは初めてだ。まぁ…期待はしていないし…それでも覚悟はしていたけど…、まだわからない。
「あっ…。」
ふと…太郎が言った。
「この曲…好きなんだ。」
なんの事だろうと思っていた。店内に流れていた音楽…。太郎が言って初めて気付いた。本当に小さな音量だけど…かすかに流れてる。
「私は…好きじゃない。」
私がいつも行く様な店とは違う小さな音…私の嫌いな『N』の曲…。
「なんで?」
「愛だのなんだのって…言ってる曲が嫌いなだけ。」
付き合ってる男が目の前にいるのに私は言っていた。