今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

「そっか…。SAEが嫌いでも…僕は好きだな…。SAEが愛をどうこう言うのはSAEの自由だし…。」
そう言う太郎の顔は…何か寂しそうに見えた。
「何か食べようよ？腹減ったし…。」
「…うん。」
寂しそうに見えた表情はすぐに消えて（気のせいだったのかな…？）太郎はメニューを広げだしていた…。

「じゃあ…僕はこれとこれ…。」
カフェだから…本格的なご飯はなかったけど…ちょうど良かったのかもしれない。…最近、腹が減ってもあまり食べれなくなっていたからだ。僕はメニューにあった野菜系のサンドイッチとオレンジジュースをチョイスした。この位の量なら…大丈夫だろう…。
「子供みたいだね。私はコーヒーでいいよ。」
オレンジジュースを注文したから？それはわからないけど…SAEが一瞬…笑った様な気がした。
「どうせ…子供だよ。」
本当なら…僕だってコーヒーを飲みたい（コーヒー大好き人間だし…）。けど…体の事もあって…しばらくコーヒーは飲んでなかった…。ちょっとだけ…僕は不機嫌ぽく言ってみた。
「嘘だよ。いいんじゃない？」
それでも…SAEは表情を変える事もなく答えていた。

「…美味しい？」
「うん。」
それくらいの会話で…