今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
第五章 恋愛のエネルギー
「すごかったな!お前の彼女の友達!」
仕事が片付き、今日の事で晶が話し掛けてきた。
「ん…。あぁ。」
僕はそんな返事をしたものの、晶の言った事は正直、頭に入ってなかった。
(何だ?)
それどころじゃなかった…。今日、ここまで何でもなかった体が…重くなっていたからだ。…『何だ?』それ以外、何も出てこない程に…頭にもモヤがかかっていた。
「なぁ…おい!」
晶と二人…けど、何を話しているかさえわからない。僕はそのまま座り込んでいた。
「ゴホッ!」
ひとつ咳がでる。僕は手のひらでそれを押さえた。…昨日と同じ感触が…手の中に残っていた。朦朧とする意識でも…それがなんだかはわかっている。近くに晶がいる。知られたくはない…。けど、自然と手のひらが口元から離れていた…。
「おい!しっかりしろ!!」
手のひらにあったのは…、いや、もう、手のひらで隠しても隠しきれないだろう…。昨日のとは比べものにならない。こぼれ落ちる大量の血…。僕は吐血していた。自分でもわかる…。頭から血の気が引いていくのが…。
「…大丈夫だ…。」
そうは言ったけど…自分でも本当にそれが大丈夫なのかさえわからない。いっそ…ここで倒れた方がどれだけ楽だろう…。
仕事が片付き、今日の事で晶が話し掛けてきた。
「ん…。あぁ。」
僕はそんな返事をしたものの、晶の言った事は正直、頭に入ってなかった。
(何だ?)
それどころじゃなかった…。今日、ここまで何でもなかった体が…重くなっていたからだ。…『何だ?』それ以外、何も出てこない程に…頭にもモヤがかかっていた。
「なぁ…おい!」
晶と二人…けど、何を話しているかさえわからない。僕はそのまま座り込んでいた。
「ゴホッ!」
ひとつ咳がでる。僕は手のひらでそれを押さえた。…昨日と同じ感触が…手の中に残っていた。朦朧とする意識でも…それがなんだかはわかっている。近くに晶がいる。知られたくはない…。けど、自然と手のひらが口元から離れていた…。
「おい!しっかりしろ!!」
手のひらにあったのは…、いや、もう、手のひらで隠しても隠しきれないだろう…。昨日のとは比べものにならない。こぼれ落ちる大量の血…。僕は吐血していた。自分でもわかる…。頭から血の気が引いていくのが…。
「…大丈夫だ…。」
そうは言ったけど…自分でも本当にそれが大丈夫なのかさえわからない。いっそ…ここで倒れた方がどれだけ楽だろう…。