今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
…仕事でも…生きる糧になるから行くのはいい。でも、無理はしない事。そして…受診の日は必ず来る事も約束させられてしまった…。

しばらくして、晶がまた病室へと入れられた。多分、僕みたいな病気は…家族以外の者には、本人の同意なしでは伝えていけないらしい…。だから席を外されたみたいだ。
「それでは…お大事に。」
晶とすれ違う様に先生が出て行った。
「ごめん…。みんな、ちょっと晶と二人だけに…。」
僕は…僕の事を晶に伝えなければならない…。晶を残して…みんなは廊下へ出て行った。僕は晶の方を向いた。
「あのな、晶、もう一度言うけど…。」
「わかったよ。」
晶の態度は…なぜか素っ気ない。それだけじゃない…。晶は僕を見る事なく、ちょうど…僕が向いている向きにあるカレンダーを見ていた。晶は僕に背を向けていた。晶は…正直、腐れ縁なんかじゃない。親友だ。隠していた事を怒ってしまっても仕方ない事…。悪気はなかった…。でも、今の晶と逆の立場だったら…同じ事をしていたかもしれない。
「お前が…そんな冗談を言う奴じゃないって事は…昔から知ってる。でも…何で今まで…」
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