今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
休み!?そんな事…私は聞いてない。…昨日…メールさえもらってないのに休みなんて…。
「なんか…風邪ひいたみたいだよ。」
私の不満そうな顔を見てか、そう言われた。
「昨日さ…、あいつ顔色悪かったでしょ?熱あったんだよ。ねぇ、…君は太郎の何?彼女になったの?」
こいつ…。あいつが私に『好き』って言った時にもいたのに何も聞いてないの?「いや…、別に。」
 知らないならそれでいいって思ってしまった。私はそんなつもりでそう答えていた。顔色か…確かに悪かったけど、メールのひとつくらいしてくれたって…。
「明日は…あいつ来る?」
(あいつ…女いる?)
そう聞きながら心の中で聞こえる疑惑の声。風邪?そう言われても連絡すらない。そんな言葉だって自然に出るよな…。
「どうかな…。」
煮え切らない返事。…そういえば…なんでこいつは私と話してる時に目をそらすんだ?なんか隠してる?
「…そう。」
(…なんかある。)
自然に聞こえてくる心の声。これが女の直感ってやつなのかな?…私はそれ以上なにも聞かず、店を出て行った。

(やっぱり…あいつも遊びなのかな…。)
帰り道、そんな事を考えていた。でも…それならそれで構わない。いいさ…。遊びなら…
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