今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

他の男と同じ、利用するだけだし。いつもと同じ。このままでいいし。…そう頭で割り切っていたはずなんだけど…なんか私は…下を向いて歩いてた…。


『さっき…お前の彼女？来てったぜ。とりあえず風邪って言っておいたから。』
家に到着間際、晶からそんな内容のメールが届いた。
「誰？彼女か～！」
そんな事を亜紀に言われ、僕は態度で違うと表現してた。僕からメールするより先に…またバイト先にＳＡＥが現れるなんて予想もしてなかった。心の中で晶に感謝はしてたけど…なんで『彼女？』なんだ？タクシーに揺られながら僕は頭を傾げていた。
「あっ、そこ左です。」
答えが出ないうち、タクシーは家の前に到着した。
「う～ん…。亜紀、少し休みたいから…ごめん。」
「…わかった！」
荷物とかは亜紀に任せて、僕は部屋に向かった。チラッと見た亜紀の顔はにやけていたけど…大体の考えは分かっていたし、それは当たっていた。早くＳＡＥに…メールをしたかった。
『昨日はごめん。メール出来なかった。』
部屋に着くなり…僕はそんなメールを打ちながら…ベットに横になっていた。


昼過ぎに…やっとあいつからのメールが届いた。