今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

ＳＡＥの返信が…怖かった。
『自分勝手だね。いいよ。待っててあげるから。』
返ってきたメールを読んで、ホッとした。『自分勝手』と言われても…それでも待っててくれる…。
『じゃあ…明日、バイト終わったら連絡する。』


『わかった。』
そう返信して、私は携帯を置いた。『話したい。』ってあいつは言ってたけど…なんの話しをするんだろう？もしかしたら…なんか胸が苦しい？…でもいいんだ。どんな話しだって…あいつも男なんだから…。


「あんた…立ちながら何してんの？しかも笑いながら…気持ち悪い。」
「あれっ？」
後ろから亜紀にそんな事を言われてしまった。…ベットに横になったつもりが…いつの間にか起き上がり、立ちながら僕はメールしていたらしい。夢中になっていた僕は…全く気付いてなかった。そんな僕を見て…亜紀は呆れてたみたいだ。 「はは～ん…。」
「なんだよ？」
意味深に笑う亜紀。…僕の持っている携帯を見て…予想してた事が当たったからだろう。
「まぁ…立ってないで座ってやりなよ！じゃあね！」
「うるさいな!!」
茶化しながら亜紀は部屋を出て行った。うるさいって怒鳴ってはみたけど…自分でも分かるくらいに…怒りはこもってなかった。