今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

（さて…と。）
邪魔物がいなくなり、また僕はベットに横たわった。そしてそのままラジオに手を伸ばす…。ＳＡＥに明日の事は伝えたし…、もう今日は何もない。ラジオからは…『N』の曲が流れ出していた…。


私が目を覚ましたのは…夕方だった。あいつとメールした後、眠ってしまったみたい。携帯には、あれから何の連絡もない。本当に風邪なら…寝てるんだろうな。もしそうでないのなら…何してるんだろう…。
「ＳＡＥ～！」
部屋の外から、私を呼ぶ母親の声がした。
「何!?」
「暇なら…ちょっと手伝って！」
「…わかった！今行く！」
私らしくないみたいに、大声で返事をしてしまった。…何をするのかわからないけど…手伝いなんて何年振りだ？いつもならシカトする所だけど…、気が紛れるから行ってみよう。…とりあえず、あいつが嘘を付いてたら別れる…だけ。そう決めて、私は部屋の扉を開けた。


「お前…大丈夫か？今日も休むんだと…。」
「大丈夫だよ。…心配かけたな。」
一夜明け、何事もなかった様にバイトへと向かった。何事も…か。正直、体は重いし、時々気分が悪くなったりする。大丈夫とは言い難いけど…途中で偶然？会った晶にこれ以上心配かけたくなかった。