今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
「無理はするなよ。」
いつもと変わらない時間。でも、もうどこかが違うって事は…晶もわかっていた。
「うん。」
「…なんだよ?お前、なんか明るいな?」
具合が少しくらい悪くても、今日はSAEとの約束がある。話す事は…体の事…。それでも、今は逢える事だけでも僕にとって大切な事。
「今日…バイトの後に逢うんだ。彼女と!」
隠しても仕方ないし、僕は正直に言った。…大きな声を出して言ってしまった。けど、そんな僕と対照的に…晶の表情は曇っていった。
「なぁ…、あの彼女だけどさ、…やめた方がいいぞ。」
「はぁ?」
突然のその言葉に…僕は理解出来なかった。最初は喜んでくれたのに…。なんで今更?
「昨日…店に来たってメールしたよな?俺、あいつにカマかけてみたんだよ。…お前の彼女かって…。」
「…それで?」
昨日の『彼女?』の意味が今わかった。それより…聞くのが怖い…。それでも…その答えを知らなきゃならない気がする…。
「『別に…』だってよ。何か…隠す様な感じもなかったし…、学校もサボったみたいだし…。なぁ…お前…」
「別にそれなら…それでもいいよ。」
晶にまた…同じ事を言われたくなかった。
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