再会は恋へのカウントダウン～母校に行って～【TABOO】

応接室に案内された紗弥。


「本当に久しぶりだな。何してたんだ？卒業してから」
「……別に。普通」
「普通って。10年も会ってなかったら変わるだろ」
「……雪名は何してんの？」
「俺はここで教師してるよ」
「雪名が？教えれるの？」
「心配ご無用。子どもから大人気だよ」
「まあ、やれば出来るのにやらないもんね」
「よく言われたわ。懐かしいな」
「ここで話していいの？見回りかなんかの途中だったんじゃないの？」
「もう全部見たよ。牧野は今日どうするんだ？」
「とりあえず、家に行く」
「誰もいないから酷いんじゃないのか？」
「……あの家、売るんだ」
「そうなんだ。でも、寝れねぇだろ？家来るか？」
「いいの？」
「下で待ってて。準備してくるから」