恋色模様

 Г亜百合もおはよっ♪」

 Гおはよ♪」

 「今日お昼どこでくぅ?」

 「うーン、西高の近くのカフェゎ?」

 「実優、お前ミーハーだなぁ。(笑)

俺達昔は駄菓子屋さんのおでんが昼飯だっただろー」


 Гだってうちら高校生じゃん♪高校生は特別なの♪」

 「なんだそりゃ(笑)なぁ?亜百合?」


 Г・・・・。」

 Гおーい(笑)」

 Г亜百合?大丈夫?最近ぼーっとして。」


 「う、うん大丈夫!ごめん。なんか熱っぽいのかも。」

 「熱!?やべぇじゃん」

 颯人があたしのおでこに手をおいた


 大きくて温かい少しごつごつした手

 小さい頃はあんなに小さくて

 折れそうなくらい華奢な手だったのに

 Гんー?ちょっと熱いみたいだな。学校大丈夫か?」

 Г大丈夫。今日は大事な授業あるからでなきゃ。きつすぎたら早退する。」

 「亜百合~無理はだめだからね。」

 Гうん(笑)」

 だめだなぁ。あたし

 実優ごめんね。

 颯人ごめんね。


 あたしきっと

 本当は熱なんてない

 楽しそうに話す颯人と実優がうらやましくて

熱っぽいなんて

嘘だよ

颯人に注目してほしくて

小さい頃みたいに触れて欲しかったの

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