おしおきに 狂わされて
「優等生の真美ちゃんが…
高校時代 ここで隠れて何してた?」

「え?」

男の厚い胸を押して 顔をマジマジと見つめた。

「あ~~!!あの…泣き虫の浅岡くん!?」

よくからかわれて泣いていたっけ…。

「いじめられっこの浅岡です。やっと思い出してくれた?」

「すっかり変わってそれも体育教師とか…!!」

浅岡が私の鼻に自分の鼻をつけて言った。

「真美ちゃんが 浅岡は何でもできるのにどうして
いつもビクビクしてんの?もっと自信持ちなさいよ!!
浅岡ならできるでしょ!?って 喝入れてくれたの覚えてる?」

「あ~~~!!うんうん!!
浅岡はよく見るとイケてる男なのに
もったいないなって思ってたの。」

思わず顔を見合わせて あの頃に戻って笑ってしまった。
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