-甲子園-
出会い
ポタポタ…

(あ…雨だ……)

その日…6月26日は土砂降りの雨だった。

私は今、学校帰りに(メル友)と会う約束をし〇〇駅に向かうところだ。


(メル友)に会うのはこれで4回目,今日会う人で4人目。
(メル友)と言っても出会い系でわなく、友達の紹介であった。


いつもは制服を乱して着ない私だけど、男と会う時は露出を多くしていた。



今日は野球部のピッチャー君と会う……。きっとカッコイイだろうなっと少しの期待を胸に〇〇駅に向かっていた。


〇〇駅に着くと…子連れの親子,年寄り,たくさん人がいる中で傘もささずヤンキー座りをしている高校生の男の子がいた。

和也は…下を向いて……寝ていた。

(きっとこの人だ…疲れてるんだな…)


と思い彼に傘をさしてあげ、タオルで体を拭いてあげると…

「…ん?」
と目を覚ました。


私もヤンキー座りをし「おはよ…」
と言うと…

「おはようございます…」
と恥ずかしそうに和也が答えた。

初めて見た和也の顔は…日に焼けて色が黒かった事を覚えている。何より彼の目が…
優しく…寂しそうな目をしていた。
カッコイイとかでわなく、守りたくなるような人だった。
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