-甲子園-
寂しい目
雨の中、傘をさしてトボトボ〇〇公園まで歩いた。

人気のない場所まで…
ドサっ…
和也は肩からぶら下げていた重たい鞄を降ろして地面に座った。

私は和也から少し離れた場所に座り、

「部活…大変?」

っと聞き初めた。

和也は部活の事,学校での事…色々話して私の隣で笑っていたが…時より寂しそうな目をする。

そんな和也を私はほっとけなかった。

話が終わり
「そろそろ帰るよ」

と私が言うと和也は…「また明日同じ時間同じ場所で待ってる…だから明日も会ってほしい」

そう言うと和也は傘をさして一人帰って行った。

私は和也の寂しそうな目…それがどうも気になって仕方なかった。
(あの目はきっと何かを訴えてる…)

私はずっと和也の事を考えていた。
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