-甲子園-
始まり
和也の目線の先には…20代ぐらいの母親が小さな男の子の手を引いて歩いている所を和也はじっと見つめていた。

(またあの寂しそうな目だ…)

「ごめん和也…待たせちゃった?」
何となく声がかけずらかった。

和也は私の顔を見つめて、首を横に振った。
昨日とは違う表情であった…
余計不安になったがそんな気持ちを抑え、〇〇公園に向かった。

誰もいないベンチに座り、和也は突然立ち上がり口を開いた。

ドンっ…

「未来…付き合って?」

和也わ私を抱きしめながら耳元で囁いた。

(は…?この人今何て?…ってか…突然過ぎる!そして抱きしめられてる…)

数分間…
和也にしばらく抱きしめられていた。最初は焦っていたが、ぎゅっと締め付けてくる和也の太い腕をほどく事ができなかった…だって何故か嬉しかったから。
(和也…こんなにでかかったんだ)

175センチほどある和也の胸に顔をつけ…心臓の音を聞いていた。和也の腕の中は妙に居心地が良かった…

(ずっとこの腕に抱かれていたい…。)

私はそう思い…コクンっと
私が頷くと和也は
「…まぢでっ?!?良かった-。メル友になった時からずっと好きだったんだよね-」

そうして私と和也の付き合いが始まった。
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