甘美なる予感




(まぁ…もういないでしょ)




大好きだった、あの人は。


五年前、教師だったあの人。

生徒だった私。


決して許されないとわかっていても好きだった。

彼女がいると知っていても、本気じゃないとわかっていても。



『俺とお前の秘密だ』



ただ、好きで。

その言葉にこの身を任せていた。


それは卒業と同時に終わりを告げ、此処に封印した想い。




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