Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~
そして、湊くんが期限を決めた日。
「広夢くん!新曲のキーボードのパートできたよ!」
「速かったですね!さすが結愛先輩ですね」
いつものようにチューナーでチューニングをする広夢くんのところに譜面を持って行った。
「ううん、これは湊くんもつきっきりで手伝ってくれたから
こうやって期限日にちゃんとできたんだ。だからこれは湊くんのおかげ。
まだ作ったばっかりだからいっぱい練習しないとだけど、これで歌の方も練習できるようになるよね?」
曲自体はあとは歌の方だけなのにいつになっても歌の練習にならないのは
あたしがキーボードの音合わせができないからだと思ってた。
だから一日でも速く作らないとと思って頑張ったんだよね。